もうトマトだけでいいよな

プランター利用における永田農法を基本としたトマト栽培メモ

茄子と黒いトマトと私

野口勲・関野幸生著「固定種野菜の種と育て方」を読んでからというもの、固定種を立派に育て上げ、いずれは官僚か、総理大臣か、はたまたノーベル賞か、などなど、妄想広がるばかりであるが、ふと、いつものホームセンター、園芸コーナーを見ていると、「エムソン 日本育ちの黒いトマト 中玉」が売られていた。

 

これは、うちの子(ミニ)の、中玉バージョンではないか。ふむ。ふたつほどもらっていこうか。

 

ということで、嫁に(一応)相談(らしきもの)をし、「アップルウェアー社の楽々菜園シリーズ」の15L丸型プランターを2つと、苗を2つ、支柱に日向土と、もろもろ一式購入し、早速、定植。

 

なんとなく購入したこの「楽々菜園」プランターだが、貯水機能付きで、底から水を与えることができ、なにかと活用できそうな予感。

 

シンプルなものに心惹かれるのはつねだけれども、道具や特殊機能といったものにも目がない。

 

プランターをもうひとつ買おうかと嫁と交渉を試みたが、本気で怒り出す嫁を見てあきらめた私。

 

永田農法で、茄子も作ってみたいと思っていたのだけれども。

 

茄子って、もう、その存在が完璧に好きだ。黒く影を落としながらも、静かにギラギラとした存在感もあり、マティスの「茄子のある室内」なんて、机の上に置かれている茄子のころんとした表情をみていると、低温火傷のようにジワジワと、私の中に染み込んでくるような。

 

でも、もうトマトだけでいいよな。

 

せめて、茄子のような、存在感のある「黒いトマト」を育てようと誓ったのです。