もうトマトだけでいいよな

プランター利用における永田農法を基本としたトマト栽培メモ

「高風味・無病のトマトつくり」で、おいしいトマトについて考える

この1週間、風邪の症状は悪化するばかりで、なかなか治りそうにもないのだが、トマト熱も、これまた、まったく下がる気配がない。

 

そんなわけで、暇さえあればトマト栽培についての情報収集をおこなっているわけなのであるが、今回は、養田昇さんの本「高風味・無病のトマトつくり~不耕起でPeSP苗の力を生かす~」を読んでみた。

 

 

まず最初に皆様に訴えたいのは、この本を書いた当時、養田昇さんは70歳にしてなお、第一線で活躍しているトマトづくり50年の大ベテランであり、なによりも、飽くなき探究心で、試行錯誤しつづけてきた「トマト馬鹿」だということである。

 

養田さんは、ハウス栽培であり、9月まき、11月定植の越冬長期どり作型でトマトつくりをおこなっているのであるが、その中で、私の実践している「プランターで永田農法&ピンク農法」にも活かせそうだと考えたポイントをまとめてみた。

 

【収穫量と糖度について】

養田さんのトマトの糖度は7度前後であり、通常のトマトに比べれば高いほうであるが、8~11度程度になる永田農法トマトには、到底及ばない。

 

それでも、永田農法と同じく、ほどよく酸味があり、果肉のきめが細かく、味と風味は抜群だという。さらに収量も永田農法のように激減することもない。

 

つまり、養田農法トマトは、だれが食べてもおいしいと感じられるだけの糖度を確保しつつ、高いトマトの風味はそのままに、収量も確保できる高レベルなバランス型農法ということですな。

 

前回、「狼桃トマト」を食べた時にも感じたが、糖度がめちゃくちゃ高くなくても、酸味もあって果肉もぎっしりしていれば、私はすごくおいしく感じられるのであって、私は経済的な舌の持ち主でよかったなあ。と思ったりしたものだが、どんな方針でトマトを育て上げるか、まずは自分のトマトに対する好みを知る必要があるということだ。

 

私は、大学時代、陶芸研究会に所属し、茶道で扱うような茶碗ばかりつくっていたのであるが、陶芸家に弟子入りしていた先輩が、「なにが良いものかわかるまでは、つくっても意味がない」というようなことをその陶芸家に言われていると聞き、たしかにその通りだなあと、妙に腑に落ちたことを思い出したり。

 

トマトつくりも、その人の考え方が詰まった作品みたいなものなのだ。私も、思い通りのトマトがつくれるよう頑張りたい。

 

ということで、その養田農法から学んだプランターでもいかせるノウハウは、次回まとめよう。なんだか目が疲れてきた。